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当店と志そ巻とうがらしの歴史
日光の輪王寺で行われる、山盛りの飯を強要する神事 志そ巻きとうがらしは、日光修験が体を暖める耐寒食として愛用したことから起こったといわれ、日光東照宮造営以後は、日光詣りのお札にそえる「日光みやげ」にされたといわれています。このことにより、志そ巻きとうがらしは「日光とうがらし」ともいわれています。

 修験道は普通の仏教と違って、香辛料や薬味を嫌わないところがあります。とうがらしは16〜17世紀に日本に渡来した香辛料ですが、羽黒修験でも「南蛮いぶし」とうとうがらしの煙りでいぶす修行が行われています。

 日光修験の強飯式(日光の輪王寺で行われる山盛りの飯を強要する神事)でも、山盛り飯で責めた後、『中禅寺の木辛皮、蓼ガ湖のたで、御花畑のとうがらし、寂光の大根……』の口上とともに、とうがらし、木辛皮(山椒の樹皮)、蓼、大根をのせた『菜膳』が出されています。
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 そんな修験道と共に三百年前から伝わるのが志そまきとうがらしです。当店は古くは輪王寺へ供物を納める店でもあり、江戸末期から明治初期頃から志そまきとうがらしの本格製造をはじめ、現在では日光で唯一の製造元となり、伝承三百年の志そまきとうがらしを中心に日光伝統のたまり漬など幅広く販売しております。

 とうがらしは青色がベッコウ色になるまで塩漬けにして、特別な種類の紫蘇の葉を塩漬けにし、一本一本丁寧に手で巻いています。

 このとうがらし1本のビタミンCはレモン10個分に相当するほどで、山にこもって修行する修験者たちの知恵ある食べ物でもありました。